お客様と近い関係で信頼を獲得
―お客様と接する上で、東海の地域的な特徴はありますか。
加藤氏: よく言われるのは、訪問をしはじめたときは、当たり前だと思いますが、お客様も一回や二回じゃ、本音を言ってくれないことが多いですね。何回も訪問して気心が通じるようになると腹を割ってお話しをしてくれます。一度そういう関係を作ると長いこと付き合ってくれるというのがこの地域の特性です。他の地域の方が東海へ来るとやりづらいと思うことがあるかもしれませんが、地元の出身者は、相手の懐に飛び込んでいかないと商売にならないというのがわかっています。一度打ち解けてくれれば、いろんな事を話していただけますので、その中に隠れているキーワードからビジネスチャンスを見つけ出すことができるよう、営業活動に取り組んでいます。
―そのようなお客様との関係からか、SCAWの導入事例のレポートを見ると、NTTデータ東海さんからの事例が結構多いですね。導入いただいた後もお客様との関係が非常に近いと思いました。
加藤氏: お客様と付き合いながら、お客様へそろそろ出番ですよ、と事例集を持っていきます。昨年は弊社の顧客満足度向上施策の中で、「お客様に伝道師になっていただき、SCAWを紹介してあのシステムはいいよと言ってくれる人をつくろう」という活動をしていました。SCAWの雑誌に出てもらったり、ホームページに載せさせていただいたり、講演してもらったりしてSCAWを応援してくれる人が増えれば増えるほどうれしいですね。
―お客様と近いという、営業マンからするとうらやましい関係ができていると思います。
加藤氏: 弊社のSCAWの事例ではトリックス様、日本オプティカル様、旭運輸様、東海コープ事業連合様、トーエネック様に出ていただいております。大変有難いことに、すごく協力的に、ご支援を頂いております。本当に、いいお客様に恵まれているという感じですね。
―たしかに、SCAWのホームページでも貴社からの事例やテンプレート化モデルが数多く掲載されていますね。先日、東京で開催した設計・製造ソリューション展でも出展していた「SCAW生産管理 自動車部品製造業モデル」や、最近公開した「SCAW 財務管理システム 海貨業・通関業向けモデル」などは代表的ですね。
加藤氏: 弊社にとってSCAWは営業マンがまず営業を仕掛けていく商材なんですよ。製造業に対しては、NTTデータビジネスコンサルティング社の協力を得ながら、量産前の準備段階である生産準備工程を勉強しています。そして生産管理でSCAWを使い、そこに原価管理を加えると一気通貫業務になりますよね。もっと言うとCADなどもありますが、順番に広げていきたいという夢があるんですよ。そうやって広がっていくと生産管理、製造そのものが上手く語れ、展開し易くなるじゃないですか。自動車製造で業務・工程等を充分に覚えたならば、他の組立機械製造や、電子部品製造にも広げていきたいなぁと思っています。
また、お客様は表面上(うわべだけ)では信用してくれないので、お客様の工場の中に入って業務を理解するようにしています。泥臭いやり方ですが、それが一番お客様とのコミュニケーションや信頼感を取れると思っています。時間やコストで割りに合わないかなと思うけど、それをやらないとお客様に満足していただけるシステムを構築できないと思います。
―海外展開しているお客様も多いとお伺いしましたが。
加藤氏: 弊社関連のお客様の中には、海外の中国・タイ・インドネシア・ベトナム等々にある工場から、日本にあるSCAW生産管理システムへのアクセスする仕組みを検討されているところもあります。工場別に管理して、工場ごとの収支を出し、日本で連結させるという構想で、提案を進めております。ネットワーク面、セキュリティ面で確かに課題はありますが、ひとつずつですが、乗り越えていけると思っています。 |